ABC記譜法による楽譜とMIDIの作成 DTM/DAW

【ABC記譜法】まずは環境作りから(コマンドライン編)

投稿日:2015年1月16日 更新日:

ABC記譜法で作成したテキストファイルを楽譜の形にするにはコマンドライン上で動作するツール類を用意しなければなりません。本当はGUIで扱える便利なツールもあるのですが、最初はまず基本としてコマンドラインから実行する方法を覚えておいた方が困ったときに何かと便利です。

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ここではとりあえずSVGとMIDIに変換する方法について扱いますが、必要なツール類はすべてThe ABC Plus Projectにリンクが集約されていますので、まずこのページにアクセスして下さい。

ABCproject

1. ABC→SVGへの変換を行うabcm2ps

上記のページにアクセスして、左のリンクの中から"abcm2ps binaries"をクリックして下さい。するとファイルのある場所に飛びます。

abcm2ps
たくさんファイルが並んでますが、Stable releaseとあるのが安定バージョンなので普通はこれを使って下さい。頻繁にアップデートされているのでファイル名はそのときによって変わりますが、2015年1月16日現在であれば7.8.12が最新バージョンになっています。

この中からプラットフォームに応じて必要なファイルをダウンロードします。

Windows → binary for Windows, without Pango support.
Mac OS X → Mac OS X binary, thanks to Chuck Boody

と書いてある行を選んで下さい。

2. ABC→MIDIへの変換を行うabc2midi

上記のページにアクセスして、左のリンクの中から"abcmidi binaries"をクリックして下さい。するとファイルのある場所に飛びます。

abc2midi
この中からプラットフォームに応じて必要なファイルをダウンロードします。

Windows → Windows binaries
Mac OS X → Mac OS X binaries (thanks to Chuck Boody)

と書いてある行を選んで下さい。

3. インストール

上の2つのファイルをダウンロードしたら、まずZIPファイルを展開して下さい。これらのツールは普通のソフトと違ってインストールする必要はありません。適当なフォルダにコピーするだけです。

必要なファイルはabcm2ps.exeとabc2midi.exeの2つだけなのですが、とりあえず他のツールやサンプル類も全部一緒に一つのフォルダにまとめて入れてしまって下さい。大事なことは全部一つのフォルダに入れるということです。そうした方が何かと便利です。

ツール類を入れるフォルダ名は別に何でも良いのですが、できるだけ浅い階層で単純な名前にした方が便利です。たとえば"C:\abctool"のような感じです。フォルダ名に日本語を使うと何かと面倒なことになるので使わない方が無難です。

4. パスを通す

パスと言ってもわからない方が多いと思いますが、ツールが存在するフォルダのことです。コマンドラインから実行する場合は常にパスを頭に付けてツールのありかを示してやらなければなりません。たとえば"C:\abctool"にインストールしたとすると、"C:\abctool\abcm2ps.exe"のように入力して実行するわけです。

しかし毎回いちいちパスから入力するのは面倒なので、省略できる方法が用意されています。それはツールのある場所に「パスを通す」という方法です。具体的にはPATHという環境変数にツールの場所を追加することで行います。

OSによって違いますが、Windows7なら「スタート→コントロールパネル→システム」を開いて「システムの詳細設定」という項目を選びます。

Windows_Path
すると「システムのプロパティ」ダイアログが開くので、一番下にある「環境変数」をクリックします。

setenv
すると「環境変数」ダイアログが開きますが、ここでは下側の「システム環境変数」の中からPathという項目を探し出して選択し、「編集」をクリックします。

add_path
今度は「システム変数の編集」ダイアログが開くので、「変数値」の編集ボックス内をクリックし、カーソルを一番後ろに移動します。

そしてセミコロン(;)を入れた後にツール類をインストールしたフォルダ名をドライブ名から始まるフルパスで追加して下さい。セミコロンはパスの区切りを意味します。たとえば"C:\abctool"にインストールしたとすると、";C:\abctool"を行の一番後ろに追加します。

入力が終わったらOKをクリックしてダイアログを全部閉じて下さい。これでパスが反映されるようになりますが、OSによってはいったんPCを再起動しないと反映されない場合もあるので念のため再起動して下さい。

5. パスが通っているか確認

ここまでできたら最後にパスがちゃんと通っているか確認しておきましょう。そのためにはまず「スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→コマンド プロンプト」とクリックしてコマンドプロンプトの画面を立ち上げます。

cmd_prompt
ここでCDコマンドを使ってカレントディレクトリをツールをインストールした以外のフォルダに移動して下さい(コマンドの使用方法は各自勉強して下さい)。ツールと同じフォルダだとパスなしで動いてしまうので、本当にパスが通ったのか確認できません。

そしてコマンドラインから"abcm2ps"と打ち込んでEnterキーを押すと上のようなヘルプメッセージが表示されるはずです。もし「内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチファイルとして認識されていません。」のようなエラーメッセージが表示されたらパスが通ってませんので、4.に戻ってやり直して下さい。

同様に"abc2midi"も試してみてヘルプメッセージが表示されたらOKです。

ここまで確認できたら準備は完了です。うまく行かないときはOSによって固有の原因がありますので、質問は一切受け付けません。フリーソフトを使うということはすべて自分で解決することが原則です。何でも他人に頼る人は使うべきではありません。

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