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Notion 5とPrintMusic 2014を比較する(3)

投稿日:2016年1月20日 更新日:

ここしばらくPrintMusic 2014を使っていたのですが、致命的な問題を見つけてしまいました。それはピアノの楽譜でよく見られる「大譜表をまたぐ連桁」ができないということです。これがどういうものかと言うと、言葉で説明するとわかりにくいので、下の譜面をご覧下さい。

notion_grandstaff

ご存知のようにピアノという楽器は音域がとても広いので、ト音記号とヘ音記号を組み合わせた大譜表で記譜するのが普通です。そして原則として右手で弾くパートは上段(ト音記号)に、左手で弾くパートは下段(ヘ音記号)に記譜するのが暗黙のルールとなっています。しかし上の譜例のように中央のドよりかなり低い音が含まれていると、加線をたくさん付けなければならず読みづらくなってしまいます。そこでこういう場合は一時的に下段を「借りて」読みやすくするのが一般的な記譜法です。たとえ下段に書かれていても、連桁で結ばれている音はすべて右手で弾くということがわかります。これはピアノの楽譜であればごく普通に見られるものです。

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ところがPrintMusicを使っていて、これをどうやって表現するのかマニュアルを隅々まで調べましたが、どこにも載っていないのです。そこでインターネットで検索をかけてみたところ、それらしい情報がヒットしました。これはFinaleの公式サイトなんですが、何と対象グレードはFinaleと明記してあります。つまり、PrintMusicでは初めからできないということなんですね。

まさかこんな基本的なことができないとは驚きました。ピアノの楽譜ではごく普通に使われる記譜法ですよ。そしてこれが使いたければ最上位グレードのFinaleを買えとは恐れ入ります。業界標準の地位に甘えているとしか思えません。こんなのはフリーの楽譜作成ソフトであるMuseScoreでも当たり前のようにできるんですよ。ピアノの楽譜さえ満足に作れないとは信じられない仕様です。

ちなみにNotion 5では、異なる譜表に移動したい音符を選択し、Shift+Xキーを押すだけで簡単にできてしまいます。まあできて当たり前ですけど、Notionは値段は安くてもフルバージョンですから一切機能制限なし、表現力はPrintMusicよりはるかに高いです。

それなら完全にNotion 5に移行してしまっても良さそうなものですが、これの最大の欠点はMusicXMLが不完全で他のソフトで読み込めない場合があることなんですね。たまにアップデートはされていますが、いつまで経っても改善されません。もう直接クレームを出す以外にないんでしょうか・・

というわけで、もしピアノの楽譜をメインで作りたいと考えているなら、PrintMusicは絶対買わない方がいいです。使いものになりません。かといってFinaleは猛烈に高いです。もしMusicXMLで他のソフトと連携したいなんてことを一切考えないのであれば、安価で高機能なNotionをおすすめします。

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