楽譜ダウンロードに見る季節感

スポンサーリンク

姉妹サイトのオンデマンド楽譜生成システムではトップページに「最近よくダウンロードされている曲」というランキングがあります。これは直近2週間のアクセスを集計して、アクセス数の多い順に上位表示しているものです。


ここで興味深いのは明確に季節との連動が見られるということです。歌には特定の季節に関係したものがありますので、季節によって急に上位にランクインしたり圏外に去ったり、眺めているとなかなか面白いです。たとえば春には「花」や「朧月夜」、夏には「夏は来ぬ」や「我は海の子」が上位に来るのが定番で、秋には「紅葉」がダントツのトップになり、冬には「冬景色」が急上昇してきました。最近では「冬景色」はかなり順位を下げ、代わって「早春賦」や「花」などが上位に浮上しており、完全に春モードに突入しています。ファッションと同じように、歌も常に季節を先取りして動いているんですね・・

またイベントに関連した歌というのも結構あり、たとえばクリスマスが近づくと「きよしこの夜」が急にランクインしてきますし、卒業シーズンが近づくと「仰げば尊し」が5位以内に入ってきます。逆に言うと、これらの歌はその季節以外は低調であり、本当に季節限定の歌なんですね・・

このように歌というのは季節やイベントと密接に関連しており、それはアクセス数にも忠実に反映されます。ですから需要をあらかじめ予測して楽譜を追加するということも当然やっています。だいたい2ヶ月くらい前から動かないと手遅れになってしまいますね・・

ところで最近不思議に思ったのは、「フニクリ・フニクラ」が2位にまで急上昇しているんですね。確かにこれまで20位以内には入っていたと思いますが、そんなに上位に来たことはありません。特別季節に関係するわけでもないのになぜだろう?と首をかしげていました。

この歌はもともとイタリアのCMソングだったもので、「行こう行こう火の山へ~」で知られる「登山電車」を歌ったものです。それがなぜか日本では「鬼のパンツはいいパンツ 強いぞ強いぞ~」の歌詞を付けて「鬼のパンツ」という童謡で知られるようになりました。誰が作ったのか知りませんが、今ではこの歌の方が有名になってしまってますね。(苦笑)

ここまで言うともうおわかりですね。そう、節分が近づいてきたので「鬼」つながりでこの歌が急上昇してきたのです。まさかこんなカラクリがあったとは思いも寄りませんでした。妙に納得して自分で苦笑いしているところです。(笑)

コメント