ABC記譜法による楽譜とMIDIの作成 DTM/DAW

ABC記譜法をPDFに変換するシステムを開発しました

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年末も押し迫ってまいりましたが、かねてより構想していたABC→PDFコンバーターのシステムが完成にこぎ着けました。

ABC→PDF変換サービス

ABC記譜法について知らない方のために一応説明しますと、楽譜を"CDEFGAB"のようなテキストとして表現する記譜法のことで、専用のソフトを使用することにより目に見える楽譜の形に変換することができます。これらのソフトは全て無料で提供されているため、テキストエディタさえあれば環境を問わずに美しい楽譜を出力できる画期的なシステムです。

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ただしABC記譜法というのは一種のプログラムのようなもので、文法を覚えないと使いこなせないため、とっつきは非常に悪いものです。しかもコマンドラインのツールを複数組み合わせて操作する必要があるため、コンピュータの操作が苦手な方にはとても敷居の高いものでした。

世の中には楽譜作成ソフトというものがいろいろ市販されていますから、ただ楽譜を作成するだけならそういうものを使った方がはるかに簡単です。しかしそれでもABC記譜法を使うのは無料だからではありません。慣れてくると他のどんなソフトを使うよりも素早く楽譜を作成できるからです。それは何よりも大きなメリットです。

とは言っても、これまでABC記譜法でPDF楽譜を作成するには2つの大きな障害がありました。一つは単独でPDFに変換してくれるソフトが存在しないということです。楽譜の出力にはabcm2psというコマンドラインツールを使うのですが、このソフトはPostScriptあるいはSVGといった中間形式にしか変換してくれません。そのため別のツールを使用してさらにPDFに変換するという2ステップが必ず必要でした。そしてもう一つの障害は日本語が通らないという問題です。昔から海外のソフトにはありがちな問題ですが、abcm2psも普通の方法では日本語を通してくれません。そのため日本語の歌詞などを入れることは諦めざるを得ませんでした。おそらくこれが日本でABC記譜法が普及しない最大の原因だろうと思っています。

前置きが長くなりましたが、今回開発したシステムはこれら2つの問題を解決するためのものです。日本語に完全対応し、ブラウザからABCソースを入力するだけで簡単にPDF楽譜がダウンロードできるようになっております。スマホにも対応しておりますので、場所を問わずどこでも思いついた時に楽譜の作成を可能にすることを目指しました。

ABC記譜法の欠点として、完成イメージがわかりにくいという問題がありますので、PCでご利用の場合はEasyABCのようなビジュアルツールを使用してソースを作成し、最終的な出力の際にコピー&ペーストしていただくのが便利な使い方だろうと思います。

まだ未完成な部分もあるので、ご利用状況を眺めつつ、今後少しずつ改良を加えていきたいと思います。このシステムにより日本でもABC記譜法に興味を持つ方が増えてくれることを願っています。

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