ケーナ 楽器

ケーナの選び方

投稿日:2013年12月13日 更新日:

ケーナを始めるには、まず楽器を手に入れる必要がありますが、最初はどんなものを購入して良いのかわからない方も多いと思います。特にケーナはマイナーな楽器ですから、身近に相談できる人もそういないでしょうし、情報もあまり多くありません。実は自分もそうだったのですが、たまたま楽器店で見つけて何となく購入してしまいました。でもこの「何となく」が失敗の元になるのです。ここでは自分の失敗談も交えてお話ししたいと思います。

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最初の一本を買う場合、どうしても「安いもの」にこだわりがちです。誰しも最初はうまく吹けるかどうかわからないし、すぐ飽きてしまうかもしれない。だからあまり高いのを買うのはもったいないという気持ちはわかります。しかしあえて最初の一本は「そこそこ高いもの」を買うべきだとおすすめしておきます。というのも、最初の笛がいい加減だと、音程がおかしかったり、高い音が出ないのは自分の技量が足りないのか、それとも楽器自体に問題があるのか判断ができないからです。実際に調律のおかしいケーナとか、いくら頑張っても3オクターブ目以上の音が出ないケーナというのは存在します。ある程度経験を積めば、高い音が出ないのは楽器のせいだということがわかるようになりますが、そうでない場合、どうしても音が出ないのは自分の力が足りないからだと思い込み、それが結果的に上達を遅らせることになってしまうのです。ですから、最初からしっかりした楽器を手に入れることができれば、それでうまく音が出ないのは自分の力が足りないからということで納得できます。

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といっても別に高級品を買う必要はありません。ケーナはもともと安価な楽器ですから、高くても1万円も出せば立派なものが買えます。8000円以上するケーナであればまず間違いないでしょう。ケーナの場合、大手メーカーのいわゆる量産品というのは少ないですから、信頼のおける製作者が作ったものを購入するのが安心です。僕は大木岩夫のケーナ工房というところから購入しました。大木岩夫さんという日本では有数のケーナ奏者の方が一本一本手作りで製作されているケーナです。とても丁寧な仕上げで、調律も完璧にされています。これは初心者用に吹きやすく作られたケーナですが、この笛のおかげで2オクターブ目以上がちゃんと吹けるようになりました。ネットを調べればいろいろ出てくると思いますので、お気に入りの製作者を見つけてコンタクトを取ってみるのが良いと思います。

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一番買ってはいけないのは、1000円くらいで売られている安いケーナです。表面に彫刻が施されているのがそれで、たまに土産物屋で売っていることもあります。これは楽器というよりは民芸品に近いもので、一応音は出るものの調律はいい加減で、曲を演奏するようには作られていません。いくら安くてもこういうので練習しているとそれ以上の上達は望めませんのでやめておきましょう。

次にだめなのが「ケーナ入門セット」と称して売られているものです。ケーナとケース、教則本などがセットになったもので、実は僕も最初にこれを買ってしまいました。値段も4~5千円程度なのでつい手が出てしまうのですね。ところがセットでそんな値段ですから、ケーナ自体はそんなに良いものではありません。単体で3千円程度のものでしょう。僕が買った入門セットにはペルー製の葦ケーナが入っていました。何せ素人で何もわからないものですから、何となく本場のものなら良さそうだと思ってしまったのですね(笑)。ところが、これがすごく太い笛で、初心者には難しいとされているものだったのです。

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2本並べてみましたが、上が最初に買ったペルー製のケーナで、下が今使っている大木ケーナです。一目見て太さが違うのがわかると思います。なぜ太いケーナがだめかというと、音を出すのに大量の息を必要とするからです。そのためすぐ息切れしてしまい、長い音を息継ぎなしで吹くのが困難になります。あまりやりすぎると酸欠を起こしそうになります。(笑)

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また唄口の部分を見てみると、管の厚みがかなり違うのがわかると思います。右がペルー製ケーナで管厚は5ミリ以上あります。左は大木ケーナですが、管厚はわずか3ミリしかありません。この管厚は吹きやすさに大いに影響します。分厚いケーナほど音を出すのが難しく、特に2オクターブ目以上の高音は相当頑張らないと出ません。ここで僕は一度挫折してしまいました。(笑)

その後、ネットでケーナについていろいろ情報を集めました。その結果、どうやら太い笛は音を出すのが難しく、初心者向きではないということがわかってきました。もちろん太い笛の方がしっかりした音が出るのは確かなのですが、初心者が吹くにはただ苦しいだけでケーナが嫌になること請け合いです(笑)。つまり初心者が一番買ってはいけない笛を知らずに買ってしまったのですね。それで2オクターブ目の音がどうやっても出ないのは、たぶん楽器のせいだろうと気づき始めたのです。

そこで最初の笛を買ってわずか一週間後に今の大木ケーナを注文してしまいました(汗)。まだ買ったばかりでもったいないとは思いつつも、これでいくら頑張っても音が出そうになかったので、藁にもすがる思いで新しい笛を求めたのです。するとどうでしょう、あれほど出なかった2オクターブ目の音が出るようになったのです。やっぱり管厚の薄い笛は吹きやすさが全然違うと感じました。今では最初のペルー製ケーナも吹くことができますが、やはり大木ケーナの方が楽に吹けることには違いありません。この笛なら3オクターブ目のドまで出すことができます。

ですから、これからケーナをはじめようとしている方にこそ、そこそこ良い楽器を手に入れるようにおすすめしているのです。うまく吹けないのは笛が悪いのか、自分が悪いのかわからないようではいつまで経っても迷いから抜けられませんし、結局後で買い換えることになれば高い買い物になってしまうからです。

日本人はとかく本場のものが良いと考えがちですが、ケーナに限って言えば南米産の笛は太くて吹きづらいものが多く、初心者には適しません。ですから最初の一本は日本の製作者が作った竹製のケーナが一番吹きやすくておすすめだと思います。

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