ゆらぎアナライザーの使い方

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ゆらぎアナライザーは専門的な知識がなくてもとりあえず解析を試すことができる「かんたんモード」と、条件を細かく指定して解析することができる「詳細モード」、およびいったん設定した条件で連続的に解析することができる「固定モード」の3つを備えています。モードの切り替えは[解析モード]ボックスで行います。

初めての方はまず「かんたんモード」で解析を体験してみてから、必要に応じて「詳細モード」や「固定モード」を使ってみてください。

かんたんモード

このモードではサンプリングとスペクトル解析を1ステップで実行します。サンプリング周期、バイアス値および窓関数の設定は無視され、標準的な条件でサンプリングとスペクトル解析を続けて行います。

  1. [参照…]ボタンを押して解析したいWAVファイルを選択します。編集ボックスに直接入力することもできます。
  2. [サンプリングモード]ボックスから[周波数]または[振幅]のいずれかを選択します。[周波数]は楽曲の音程変化に着目して解析したい場合、[振幅]は楽曲の音量変化に着目して解析したい場合に選択します。
  3. [解析実行]ボタンを押すと解析が始まります。ファイルの大きさによってはしばらく時間がかかります。解析が終了するとスペクトルウィンドウが開いて解析結果が表示されます。

続けて解析したいときは、1.~3.の操作を繰り返してください。

詳細モード

このモードではサンプリングとスペクトル解析に分けて2ステップで実行します。サンプリングでは条件を指定してサンプリングを行い、サンプリングの結果を確認してからスペクトル解析を実行します。

  1. [参照…]ボタンを押して解析したいWAVファイルを選択します。編集ボックスに直接入力することもできます。
  2. [サンプリングモード]ボックスから[周波数]または[振幅]のいずれかを選択します。[周波数]は楽曲の音程変化に着目して解析したい場合、[振幅]は楽曲の音量変化に着目して解析したい場合に選択します。
  3. [サンプリング周期]と[バイアス値]を任意の値に設定します。[バイアス値]はサンプリングモードが[周波数]のときのみ有効になります。パラメータの意味は別項の説明を参照してください。
  4. [サンプリング開始…]ボタンを押すと設定された条件でサンプリングを行い、結果をサンプリングウィンドウに表示します。ファイルの大きさによってはしばらく時間がかかります。

ここでサンプリングが良好に行われているかを確認します。確認が終わったら[閉じる]ボタンを押してウィンドウを閉じてください。サンプリングの結果が思わしくないときは3.と4.の操作を繰り返します。サンプリングの結果が良好であればスペクトル解析の操作に進みます。

  1. [窓関数]リストから適用したい窓関数を選択します。
  2. [解析実行]ボタンを押すと高速フーリエ変換(FFT)を実行します。直前にサンプリングしたデータが解析の対象となります。解析が終了するとスペクトルウィンドウが開いて解析結果が表示されます。

サンプリングの条件を変更したいときは2.に戻ってもう一度サンプリングからやり直してください。窓関数を変更したいときは5.に戻ってもう一度スペクトル解析をやり直してください。

固定モード

このモードではサンプリングとスペクトル解析を続けて1ステップで実行します。詳細モードとの違いは、サンプリングを行うたびにサンプリング結果を確認することなしに1クリックで解析が行えることです。サンプリング条件は詳細モードと同様に設定が可能です。あらかじめ条件を固定して解析したい場合や、条件を少しずつ変化させながら解析したい場合には連続して解析が行えるので便利です。

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