山田耕筰作品の楽譜を公開しました

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日本を代表する作曲家・山田耕筰の没後50年が経過し、昨年12月に著作権保護期間が終了しました。これに伴い、2016年1月1日よりパブリックドメインとなり、作品を自由に公開できるようになりました。

山田耕筰といえば、「赤とんぼ」や「この道」をはじめ、日本人なら誰でも知っているような童謡を多く作曲し、学校で一度は習ったことがあるはずです。明治時代から日本では外国生まれの曲に日本語の歌詞を付けるという形式が一般的になっていましたが、それでは日本語本来の美しさが表現できないとして、初めから日本語で歌われることを前提にした曲を作り、日本歌曲の価値を世界的に高めたのは言うまでもなく山田耕筰の功績でした。

しかし学校で習うような唱歌というのは意外と新しいものが多く、まだ著作権保護期間が終了していないものが半分くらいあるんですね。山田耕筰もその中の一人でした。しかも巨星中の巨星ですから作品の数も多く、これまで楽譜を公開したくてもできないことに何とも歯がゆい思いをしていました。誰でも知っている童謡ですから、すでに著作権は消滅していると勝手に思い込んで公開している人もかなり見られましたが、これは厳格に言えば違法になります。

これまでやむを得ず著作権使用料を徴収して有料で公開してきましたが、日本人共有の財産であるこれらの作品にそのような措置をとらざるを得ないことに居心地の悪い違和感を感じていました。著作権保護期間のせいで世に出せないことはむしろ損失であると思います。しかし今年からパブリックドメインとなり、晴れて山田耕筰の作品を堂々と公開できるようになったことは実に喜ばしいことです。

早速ですが、今年から「オンデマンド楽譜生成システム」で次の4作品を無料公開しました。

この道 からたちの花 赤とんぼ ペチカ

今後も山田耕筰の作品を追加していく予定です。

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