楽譜配信サービスの仕様変更について

経緯と方針について

当サイトの人気コンテンツである簡単移調楽譜屋(旧オンデマンド楽譜生成システム)は2014年に開始して以来多くの方にご利用いただいてきましたが、2021年12月6日に大きな転換を迫られました。ご利用中の方には申し訳なかったのですが、何の予告もなく突然ダウンロードできない状態が数日間続きました。

この原因は利用しているレンタルサーバーのハードウェア更新に伴ってソフトウェア環境が一新され、既存のプログラムが動作しなくなってしまったことによります。当システムはPDFを直接配信しているわけではなく、プログラムによってその都度生成していますので、一つでも動かなくなるとダウンロード不能になってしまいます。

いろいろな方法で復旧を試みましたが、従来と同じ形での復旧は不可能であると結論付け、別の形での復旧を目指しました。そうして行き着いた結論は、移調可能な楽譜を大幅に減らすという方針です。従来から一部には移調不可の楽譜というのもありましたが、それはあらかじめ作成したPDFをそのまま配信しているだけなので、これならプログラムの動作とは無関係だからです。

当初はすべての楽譜を移調不可にする方針でしたが、そうすると「簡単移調楽譜屋」というネーミングは看板に偽りありになってしまいますね(笑)。そこで考えたのは品質を落としてでも移調可能な楽譜を残すということです。実は同じPDFでも2種類ありまして、中身がベクター形式の場合とビットマップ形式の場合があります。従来はベクター方式だったので、いくら拡大しても粗くならないという利点がありました。しかしサーバーの新しい環境ではベクター方式で出力することが不可能になり、いったんは諦めましたが、ビットマップ形式なら出力できることを発見したため、できる限り移調可能な楽譜を残すという方針に切り替えたのです。

ピアノソロ楽譜と有料楽譜の全てが移調非対応になります

具体的にはピアノソロ楽譜と有料で販売している楽譜だけを移調不可、つまりあらかじめベクター方式で作成したPDFを直接配信する方式に切り替えるということです。なぜそうするのかと言いますと、ピアノソロというのはもともとピアノ向けに作曲されたもので、移調する必然性がないからです。特にクラシックの場合は意図的に編曲しない限り、移調すること自体がタブーです。それから有料楽譜につきましては、品質の落ちるものを販売するわけにはいかないという理由で全て移調不可としました。実際には移調はあまり利用されていないというデータもあったので大きな影響はないと判断できました。

それ以外の歌曲や器楽曲につきましてはボーカルや楽器の音域がありますので移調できることには意義があると考え、ユーザーの利便性のために移調可能な楽譜として残す判断をしました。これにより約半数の楽譜が移調可能として残りました。ただしベクター方式からビットマップ方式に変わってしまうため、従来と同じ品質は保てません。A4印刷なら特に問題ないと思いますが、それ以上に拡大すると画像が粗くなってしまいます。そういう事情を理解された上でこれからも利用していただければと思います。

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