ProTools 8で何が変わったか?

スポンサーリンク

はじめに

ミュージシャンの方には言うまでもなく、Pro Toolsはプロのレコーディングスタジオで使われている業界標準のレコーディングソフトです。私はこれまでCakewalkのSONARというソフトを使っていたのですが、2008年の9月に初めてPro Toolsを導入しました。Pro Toolsには3つの派生バージョンがあり、本家のPro Toolsは専用ハードウェアと一体になったもので、レコーディングスタジオに設置されているのはこのバージョンです。ただし非常に高価なので個人で購入するにはハードルが高すぎます。2つめのバージョンはPro Tools LEと呼ばれるもので、専用ハードウェアの代わりにPCで処理を行うアプリケーションソフトです。本家のPro Toolsに比べると同時に使用可能なトラック数などに制約はありますが、機能的にはほぼ同等のものです。こちらはM-AUDIOというメーカーが作ったオーディオインターフェースにバンドルする形で販売されています。価格もセットで39,800円程度ですから非常に買いやすくなっています。3つめのバージョンはPro Tools M-Poweredと呼ばれるもので、M-AUDIO製のオーディオインターフェースでしか使えないという制約はありますが、ソフト単体で29,800円という非常にお手頃な価格になっています。これはPro Tools LEのソフト単体売りと考えられますから、機能的にはほとんど同じものです。M-AUDIO製のオーディオインターフェースを持っている方にはおすすめです。なおPro Tools LE/M-PoweredはいずれもMac/Windows両対応になっています。

私が最初に購入したのはPro Tools 7.4 M-Poweredというバージョンでした。その後まもなくPro Tools 8が発表されてしまい、無償アップグレードの対象からも外れていたので、やむなく有償で2009年1月にPro Tools 8にアップグレードしました。

これまで比較的初心者向けのSONARを使っていたため、初めてPro Toolsに触れたときは正直非常に取っつきにくいソフトという印象を受けました。曲を一つ作るにもまずどこから手を着けていいのかさっぱりわからないという感じです。「初心者は近寄るな」という雰囲気さえ感じられました。ところがバージョン8になってぐっと親しみやすいソフトになってきたという印象なのです。

Pro Tools 8で追加された新機能

Pro Tools 7.4からPro Tools 8へのメジャーバージョンアップでは数多くの新機能や改良が行われていますが、その中でも自分が特にありがたいと思うものについて列挙しておきます。

  • MIDIエディタの追加
  • 楽譜エディタの追加
  • 付属インストゥルメントの大幅増強
  • 付属エフェクトの大幅増強
  • 最大トラック数がステレオ48トラックに拡張
  • 見やすく美麗になったユーザーインターフェース

ひと言で言えば、MIDI編集機能が大幅に強化され、プラグインのインストゥルメントやエフェクトの種類が大幅に増えたということでしょうか。これまでのPro Toolsはオーディオ編集には強いものの、MIDIシーケンサーから発展してきたSONARやCubaseに比べるとMIDI編集機能が弱いという印象がありました。ところがバージョン8になって弱い部分が大幅に強化され、SONARやCubaseに十分対抗できるものになったと確信します。またこれまでは音源を別に用意する必要がありましたが、付属のインストゥルメントが非常に充実したため、まさにこれだけで音楽制作が可能なオールインワンパッケージになっています。

これだけ機能が充実しても価格は前バージョンから据え置きとは大盤振る舞いとしか言いようがありません。オーディオインターフェースとのセットでも4万円弱で手に入るのですから、SONARやCubaseにとっては大きな脅威になると思います。次項からはよりDTM向きになってきたPro Tools 8について、その魅力を詳細に紹介していきたいと思います。

Pro Tools 8の画面
Pro Tools 8のスクリーンショット

コメント