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幻想曲ト長調 【ピアノソロ譜】

原題:Fantasie in G Major, WAB 118

作曲:アントン・ブルックナー

アントン・ブルックナーと言えば9つの巨大な交響曲で知られていますが、もともと教会のオルガニストであったことから、わずかながらピアノ曲も残しています。中でも1868年に作曲された「幻想曲」はシンプルで清楚なイメージの曲です。交響曲のイメージからはかけ離れていますが、ブルックナーの素朴な作風が見え隠れする佳曲です。

曲は大きく前半と後半に分かれており、前半は4分の4拍子でラングザーム、後半は4分の2拍子でアレグロとなっています。また前半と後半がそれぞれ三部形式になっています。前半部分はノクターン風のゆったりした曲調で、3連符の伴奏に乗って伸びやかな旋律が歌われます。中間部の変ホ長調に転調する部分ではブルックナー的な響きを垣間見ることができます。後半は一転してモーツァルト的な軽妙な曲調に変わります。

この曲はピアノの教え子であった10歳の少女のために作られたと言われており、そのためシンプルでわかりやすいものになっているのでしょう。

演奏は平易で特に難しいところはありませんが、前半部分は終始3連符と8分音符のポリリズムが続くため、苦手な人には取っつきにくいかもしれません。ターン記号はMIDIでは再現されませんが、楽譜に注記した通りに弾いて下さい。

この楽譜は固定キーとなっておりますので移調はできません。

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