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micro ARRANGERをバッテリーで駆動してみる

投稿日:2018年5月10日 更新日:

KORG micro ARRANGERを購入して4年になりますが、置き場所がなくてほとんど使ってませんでした(苦笑)。ところでこのmicro ARRANGERは軽量コンパクトであるため持ち運びに便利であり、屋外で使ってみたいと考えている人も少なくないはずです。最近は電池駆動が可能なシンセや電子ピアノも出てきましたので、そういうニーズは確かにあるのですが、残念ながらmicro ARRANGERは電池駆動には対応していません。

やはりそれでも無理やり動かしたいと考える人はいるようで(笑)、単3ニッケル水素電池を10本直列にして電池ボックスを自作した方もいるようです。要はDC12Vを供給できれば良いわけですから、車の中であればシガーソケットから直結してやれば動くはずですね。電流容量も全く問題ないでしょう。しかし電源のない野外であればそれも不可能ですから、どうしても電池に頼る必要が出てきます。

以前なら電池ボックスを自作するしか方法がなかったのですが、最近は便利なものが出てきまして、USBからの5V 出力を12Vに昇圧する変換ケーブルというものが市販されています。これを使えばモバイルバッテリーを電源として駆動することが可能ですので、とてもコンパクトにまとまって便利そうです。

そこでAmazonで売っている上記の製品を購入して自分で試してみました。実績がないので動くかどうか保証はありません。とりあえず人柱レポートということで報告いたします(笑)。

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届いた商品は至って簡素なパッケージに入っていました(笑)。この製品には出力が9Vと12Vの2種類がありますので、購入される際は注意して下さい。


中身はこういうものです。昇圧回路がUSBプラグの中に埋め込まれていますので非常にコンパクトです。見た目は普通のUSBケーブルと変わりません。


出力側は外径5.5mm、内径2.1mmのDCプラグになっています。極性はセンタープラスです。microARRANGER純正のACアダプターもこれと同じサイズですので、そのまま直結することが可能です。

考察

KORGの仕様によると、microARRANGERの消費電力は12V/9Wとなっています。これを電流に換算しますと0.75Aとなります。つまり出力側で12V/0.75Aが出せれば理論上は動くということになります。

一方、モバイルバッテリー側の出力は手持ちのANKER製品では5V/2.4Aでした。これを電力に換算しますと12Wということになります。ということは12Vに昇圧したときに出せる電流はちょうど1Aということになりますね。

しかしこれは理想的な場合の話で、実際には変換ロスがありますから1A出せるわけではありません。変換効率がどのくらいなのか公表されていませんが、この手のコンバーターの変換効率はだいたい80%くらいですので、仮に80%としておきましょう。すると12V側で出せる電流は最大0.8Aということになります。

microARRANGERの消費電流は0.75Aですから、一応0.8A出せれば理論上は動くはずということになりますね。さて実際はどうでしょうか?

結果は?

結論から言いますとちゃんと動きました。バッテリーの減りもそんなに早くなく、30分くらい動かしておいてもまだまだ行けそうな余裕がありました。

しかし残念ながら不安定なんです。調子よく動いていたと思っても、たまに落ちることがあります。おそらく瞬間的に大きな電流が流れたときにモバイルバッテリー側で保護回路が働いて電圧降下が起きるんでしょうね。

ということは12V側で0.75Aギリギリくらいしか出せていないのでしょう。たぶん変換効率が80%もなく、微妙に電流が足りないと思われます。最初は行けた!と思っただけに、ちょっと残念な結果でした。

解決方法はあるのか?

この製品の最大定格は12V側で1A出力となっていますので、どんなに頑張ってもそれ以上は出せません。しかし変換効率がそれほど高くないとなると、モバイルバッテリー側の出力電流に依存してきます。2.4Aではどうもギリギリ足りないようなのです。しかしUSBの規格上、出力電流は2.4Aが上限なので、それ以上出せるモバイルバッテリーは存在しないようです。

もう一つの方法としては、昇圧ケーブルを別のものに換えてみることです。この製品以外にもいくつか類似品が販売されていますので、ハズレは覚悟で試してみるとうまく行くかもしれません。変換効率は製品によって違いがあるでしょう。しかし、どれを使っても1A以上出すのは難しいようなので、基本的にはモバイルバッテリー側の出力電流に依存します。

というわけで、一応は使えるけど安定はしないという結果になりました。ご参考までに。もちろんこれは正規の使い方ではありませんので、試されるときは自己責任で行って下さい。動いても動かなくても苦情は受け付けません。

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